K子の旅だけじゃないログ

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旅好きOLのいろいろ記録

世界遺産キリシタンの里 長崎・天草の信仰史をたずねる/本馬貞夫

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優雅な休日を演出

今日はお休みでした。
月曜にお休みだと「勝った!」感あるのなんでしょうね。

午前中は母の着物をリメイクに出す算段をいろいろしていたのですが、もうここのところほんっとうに積ん読がヤバすぎる域に達しているので、いい加減超久々に真面目に本を読むことにしました。

右上のグラスは気にしないでください。

読書のお供お供!!!!!
しかし今日は晩御飯までに口にしたものが、大量のお茶とカップアイス半分と1杯のワインとジャガビーと言う具合で、なんだかとんでもない堕落感が休日として最高でした。

で、肝心の読書ですがコレ五島行く前(4月)に買ってて行くまでに読もうと思ってたやつ……4月末のソロキャンで寝落ち博多からのフェリーで寝落ち、結局読まなかったんですよね!寝落ちまでのわずかな時間とちょっとずつ読んではやめ読んではやめしてたので2章の途中まで読んでたのを、今日なんとか読み終えました。
普段フィクションしか読まないのでこういう本は読むの苦手なんです〜。
小説は没入すると脳内で映画として再生されている感覚なのであんま気にならないのですが、普通に文字を読み続けるのはしんどいですね!(それ言ったらおしまいやん

内容としてはこれ1冊でざっくり広い地域に触れているのでざっくりしており、わたしのような「旅行で行くからちょっと知っておきたいんだ〜!」と言う手合いにはちょうどよかったと思います。ただ、たぶんめっちゃいろいろ知ってて書きたいことめっちゃいっぱいあるひとが頑張ってなるべくさらっと書こうとしている気配が漂っており、ちょっと話が行ったり来たり散らかっている感はあり、読み難さもありました。
でも結果、行った五島の部分がいちばん頭に入りやすかったので、わたしは予習で読無より行ってから読むほうがあってるのかもしれないな〜。
ほんとにわたしはぜんぜん知らないひとだったので、五島に行って資料館見たり、この本を読んだりするまで、いわゆる「かくれキリシタン信仰」が最早キリスト教信仰とは別のものと言うことを知らなかったのですが、そのへんの話は本当に面白いですね。もう殆ど檀家集団とか氏子集団とやってること変わんなかったり、祈りや儀礼もいろいろ混ざってきちゃってたり。
日本の土着の信仰がなんにでも馴染みやすいの面白い。
そんでそんなこんなを経た現代、長崎の外海地区の枯松神社の祭礼で、司祭と帳方(かくれキリシタン信仰の地域集団で中心的役割を担う役のひとつ)と住職が並んでる絵とかは非常にエモエモのエモでした。なんていうか……よくないですか?(なお語彙)

あと隠れキリシタンと言うと貧しい中で信仰を貫き……みたいなイメージ強いけど(実際五島に移住したひとなんかは既存集落避けて条件厳しい場所に移住してるし)、平戸なんかは捕鯨で潤っており、お上も黙認(ちゃんと利益が上がるから)してるし住民の側も「分かってる」対応でお上を困らせないよう大っぴらにはしないというなんか面白い。
平戸まだ行けてないので行きたいですね……。

キリスト教そのものがどうこうと言うより、宣教とのっとりがセットだったからあかんかったんやな〜と思いました。結局そっから、弾圧引きずって悪循環でどっちが後先みたいな感じではあるけどなんとなくかくれキリシタンはお上にとって不穏な動きをしがちだったので、時折いろいろあったのでしょうが、それでも死者を出しながらも取り締まってる側にもなるべく穏便に済ませたい雰囲気あるなあと思いました。
どっちかって言うと、明治期入ってからの天皇を中心にした国づくりの考え方に合わねえ〜って言う理由での弾圧のほうが合理性に欠いてると個人的には思いました。
ああ宗教ですか?別にいいですよと思ってたら、うっかりそのまま侵略されそう!って言うのは、まあ普通に焦ると思うんですよ……。

と言うような雑〜な感想を持つくらいには、前よりはちょっとだけ物知りになれました。
これはこの本の感想というわけではないんだけれど、日本が鎖国してなかったらスペイン領とかポルトガル領になってた可能性結構あるんちゃうん?とは思ったりします。

そして長年読んでない本と言えば……

読んでない本

インド行く前(2018年)に買ったなあ!

ぼちぼちぼちぼちじりじりじりじり読んであとちょっとなんでこれも読んじゃいたいですね。

インドの神話を物語として読ませてくれるほんと勘違いして買ったらインドの神話に出て来る神様の説明(ちょっと教科書的)だったので読むのに時間がかかっているのです。マジで苦手なんや……大学のとき「ちょっと好きだし歴史系でいいや」って軽い気持ちで専攻チョイスしたらめっちゃこういう本読まんといかんくて泣きそうでした。

なお、なんかこういう本すべて漫画にしてほしいと思っているわたしがここ数年買おうかと割と悩んでいる本がこちらになります。