K子の旅だけじゃないログ

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旅好きOLのいろいろ記録

増補改訂版 越後の名匠 石川雲蝶 足跡と作品を訪ねて/木原尚

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書名が長い

増補改訂版 越後の名匠 石川雲蝶 足跡と作品を訪ねて/木原尚

きいてください!!

行く前にちゃんと読んだ!!
(※週末新潟へ行く予定)

褒めてください!いっつも旅行前に本買っちゃ読まないの!!
先月今度の旅行先を決めるに当たり、だんだん海外旅行をしていたときの気概を思い出し「行ったことないとこ(県)行く」っつーことで白羽の矢が立ったのが新潟でした。
4日間で初新潟でなんとなく興味のあった佐渡まで網羅するのは厳しかったのですが、新潟市内の雰囲気も良さそうだったし燕三条に工芸品見に行きたいし、うんうんいいんじゃないかな?などと思いながら、各自治体の観光情報サイトなど巡っていたのですが……

niigata-kankou.or.jp

なんじゃこりゃァァァァ!!!!

となったのがこの魚沼市にある西福寺の彫刻でした。日頃のわたしの趣味嗜好などご存知の方ならお分かりと思いますが、ひとめで

絶対行く

となりました。この色鮮やかで生き生きとした彫刻を施した人物が石川雲蝶と言うことで、石川雲蝶見に新潟行く旅とメイン目的になりました。
こういう張り合いがあるとほんと旅行はいいですね!最近分かりましたけれども、ろくに下調べもせずなんかある〜?とか言いながら行ってもだいたい旅行はたのしいので、絶対行きたい場所があって行く旅行はもっとたのしいです。
まあわたしの場合、今回みたいにある程度目的地に目星つけてそっから調べててビタァッと行きたいところ(見たいもの)発見するということも多いですが。
1月に天橋立成相寺で左甚五郎の龍を見ていたく感動した(これは別に知らなくて行って行ったらあったので見たやつ)のもなんとなく興味を持つ伏線だったのかも。旅はつながっている。
そんなワケで折角だから行く前に予習しようと本書を手にとったという次第。

内容としては、もうタイトル通りざっくり石川雲蝶の足跡に触れながら各所の作品を紹介しており、わたしみたいなニワカにぴったりの書でした。
作品紹介が主なんだけど制作経緯なんかである程度石川雲蝶の経歴も網羅している感じ。ガイドブックとしてもある程度機能する内容になっています。
なので石川雲蝶入門かつ聖地巡礼ガイドとしてもよくわたしにとって必要にして充分でした。ちょっと歴史的なお話になるので、そういうの割と小難しい硬い文章になりがちだけれど、非常に読みやすくてほんとやさしかった……。
逆にそのへんちゃんと知りたいひとは物足りないと思いますけれども。
作品のモチーフになっている故事の紹介などもありなんかそっちに目がいっちゃったりもしましたけれどもね!

こういうのも知ってるひとはわざわざ解説されなくても知ってるネタだと思うので、いろんな面で初心者向けで非常によかったのでした。
しかし石川雲蝶、技の巧みな彫刻師にして酒と博打が大好きって、もう芸術家として隙がなさすぎる……と思いました。でも身を持ち崩したりせず家族を持ち子を持ち今もお家は続いているそうです。息子には彫刻やらせなかったって言うのも面白い。

カラー写真も多く現地で見逃しそうな細かな見どころなんかも紹介してくれているので、これから新潟行く!石川雲蝶ちょっといいな!!と言うひとにはとてもおすすめの一冊でした。

実は最初にパラパラ読んで、あっそうだワイン飲みながら読も〜………

・・・・・・。

やっちゃったよ

ビッシャビシャ

インド神話の本が酒浸し

になっちゃって思わず笑ってしまった。
インドの神様には非常に申し訳ないけれど石川雲蝶の本がビッシャビシャになっていたら確実に泣いたので、インドの神々はわたしを救い給うたのだと思っています。
暑い中、机の上を大掃除するはめになりましたがインド神話の本以外は大した被害もなくよかったです。

ワイングラスはお亡くなりになりましたが

割れたワイングラスが、これあれやん、あの、映画とかで、

パリーン!ってやって武器にするときの形

やん……って妙に感動しながら新聞紙にくるんで次の不燃ごみの日を待つことになりました。
その後、気を取り直して

もう冷えたワインはなかった

ビールを飲みながら読書をした夏の午後だったのでした。
ぜんぜん関係ないけど、昔は「チーズと生ハムとドライフルーツ」と言うつまみにおしゃれな気分を抱いてワクワクしていたわたしですが、最近は「チーズと塩漬け肉と干し果物」と言うつまみに古代的な気分を抱いてワクワクしています。