トルコでキリムを買った話(後編)
トルコでキリムを買った話、後編です。前回はこちら。
こうして購入に至ったキリムですが、なんと実にそれから1年と約半年の間、飾られることなく椅子の背掛けとして利用されていました。
じゃあ飾っていたと言えば飾っていたのでは?とも言えますが、壁にかけたいがどうするかと思い悩みしかし割と場所を取るためしまっておく場所も思いつかずやっつけで椅子の背に掛けていたのです。今回は無事壁に飾られるところまでの話。
1.1年半経った理由
悩んだんですよ。どうやって壁にかけるか。
キリムは織物なのでまずキリム自体にあまり負担がかかると傷んでしまいます。
そして壁の問題もある。壁を傷つける傷付けない以前にうち石膏ボードなんで。普通にあまり重いものをかけることができません。つまり、
キリムにも壁にも負担をかけない方法
を考えなければいけません。
キリム側の負担のかかる場所を分散させつつ、石膏ボードでもしっかり留められる方法。
まあ現地なんかでは豪快に釘とかを直接壁にガンガン打ち込んだりするそうですが(複数打てば穴が広がることもない)、石膏ボードでやったら単に壁が破壊されるだけですから!
この方法を調べるのがダルくなってしまったんですね。加えて折角すてきキリムを買ったのに、
ここに掛けても結構隠れちゃうな……。
と言うことでそもそもここでいいんか?と言うストップが自分の中でかかってしまったことも重なり、結構長いこと放ったらかしになってしまったのです。
が、今年コロナ野郎のせいで旅行ができなくなり必然的に時間ができ、部屋の模様替えだのなんだのいろいろしたんですよ。
その結果、新たな空き壁面ができました。
ピンクに塗りました。
壁塗った経緯はtwitterでほぼ実況してました。
(気が向いたらこれもブログ書くかもだけど、ちょっと途中で衝撃の事件が起こってる。)
まとめるとこう https://t.co/SW4DGuCGF9 pic.twitter.com/5TbBcAXbkw
— K子@eチケット不足による禁断症状発症中 (@travelholic_k) June 16, 2020
ま〜K子・THE・不器用としては良い出来じゃないですかね〜。 pic.twitter.com/bDMxUW8KAQ
— K子@eチケット不足による禁断症状発症中 (@travelholic_k) June 16, 2020
そんなワケで改めて真面目に壁にかける方法を調べます!
2.どうやって壁にかけるか?
石膏ボードなのでシンプルに壁に打ち付ける作戦は却下です。
石膏ボード用のフックなどを使う必要があるのでいかにフックを使ってキリムをかけるかと言うことになってきます。
調べると、ピクチャーレールを使う方法などは出てきました。
見た目のスッキリ感はありますがやや投資が必要なのでうまくいかなかったときのダメージは大きくなってしまうのが難点。しかしコレ使えるのでは?
キリムに角材ないし棒をとりつけると言うアイデアはいただきです!
と言うわけで、材料を揃えてやってみることにしました。
しかし買った直後はいろいろ検索しても思いつかなかったことが時間が経つと意外と簡単に思いついちゃったりする不思議よ……。
3.キリムを壁にかける
のれん棒をキリムの幅に合わせてカット。
角材や伸縮ポールなども見ましたが安価でちら見えしても雰囲気もよろしく比較的滑りにくそうだったのでのれん棒にしました。で、これをキリムにつけてくわけですが……
結束バンド、丈夫だし簡単に締まる。
が、目の詰んだわたしのキリムには使用できませんでした。
……お裁縫です。(苦虫を噛み潰したような顔で)
わたしの裁縫道具はとっても面倒なところに仕舞い込んで自分でも最後に開けたのいつか思い出せない始末なので、手頃な場所にある母のを借りてきました。
不器用&左利きなのに最初に習ったとき右利きと同じ方向で練習縫いしようとしたなどの事象が重なり、もうできることならなるべく針と糸を持たずに生きていきたいのですが、すてきなキリムライフを送るためには致し方ありません。(大袈裟)
案の定、糸が滑ってつけにくい〜!
でもがんばってちくちくしました。で、壁にこいつをとりつけます。
石膏ボード用フック!
対荷重7kg×2なので余裕のはず!フック1つで紐を使って吊るす方法も考えたのですが、それだと紐の長さ分どうしても低い位置になってしまう。でもバランス的に結構高い位置から掛けたかったので、フック2本を壁に打ってフックにのれん棒を置くことにしたのです。
なるべく水平に2つのフックを取り付けるのが大変だったのと、本来の用途がフックのためのれん棒をうまくのっけるために若干フックを曲げないといけませんでした。
石膏ボード用ののれん受けとかあればよかったんだけどなかったんだよね〜。
のれん受け+石膏ボード用のピンと言う組み合わせも考えたんですが、のれん受けのねじ穴にピンがうまく合うかなんとも判断できなかったので、フックを曲げることにしたのでした。
結果は……
実はフック打つ場所をちょっと勘違いしちゃってすごいギリギリのところでかかっている……ちょっとまたフック買い直してつけなおしたいとは思ってます。
石膏ボード用のフックはぬいても比較的穴が目立ちにくい(ちょっとダイナミックな画鋲程度)のも良いですね。
4.キリムのあるお部屋
ウフ、そんなワケで現在キリムのある暮らしを楽しんでいます!
ラオスで買ったベッドカバーをクローゼットの扉代わりに、壁にはトルコのキリム、ドレッサー代わりの棚の上にはウズベキスタンの手織りの布を敷いて、ミャンマーで買ったシェルのトレイの上に金沢土産の手鏡を置いて、旅の思い出に包まれるお部屋に仕上がってまいりました。 pic.twitter.com/CpQcEJPj7J
— K子@eチケット不足による禁断症状発症中 (@travelholic_k) July 5, 2020
今回の模様替えで大幅に手を入れた一角となったのですが、旅の思い出に全面的に包まれるゾーンになってほくほくしています。
客観的にはスゲエ怪しい部屋なんですが。
その怪しいところも含めて好みなのでオッケー!もっとセンスの良い部屋や素敵な部屋は世の中にいっぱいあると思うんですが、
わたし好みなことにかけては宇宙一なので!
一応、壁塗ったこと以外も写真とか撮ってるのでそのうち気が向いたら書くかも知んないです。しかしコロナなかったらここまでやらんかったと思う……異国成分に飢えた執念の結果……。
5.キリムのモチーフを見てみよう!(後日追記予定)
さて、キリムのモチーフにはひとつひとつ意味があります。
絨毯博物館にとってもかわいくて分かりやすい解説がありました。
あとで自分のキリムの模様と見比べてみよ!と思って写真に撮ってたんですよね。
これだけだと分からないところも多かったので、他に以下のサイトも参考にしました。
参考サイト①
模様だけではなく歴史や地方による違い、素材や織り方、染料のことまで幅広く書かれていてとても参考になりますし、すごいボリューム!
参考サイト②
説明としては簡潔なのですが実際の模様と比較して分かりやすかったです。
この3つの解説をもとに自分のキリムのモチーフを読み解いていこうというわけです。
が、どーしてもひとつ分からない模様がひとつあり(推測で「……だと思う」と言うアタリすらつかない)でもまだ諦めたくないしでもすぐには分からなさそうなので取り敢えずここまで書きました!分かるか諦めるかしたら追記します!