スカジャンを買いに2018 ①横須賀へ行く
前から書こう書こうと思っていたので折角ブログ作ったし書こうと思います。
なお、これから書くのは2018年のことです。(古い)
1.スカジャンを買いに
2018年9月海外へ行く時間は取れず、しかしどっか行きたい!となったわたしは闇雲に3泊4日東京ダイナミックパッケージを予約し、それから「何をするか」を考えました。そして、
いつかちゃんとしたスカジャンが欲しいと思ってた
ことを思い出し、思い出した今じゃない?ってことで、この滞在中にスカジャンを買いに横須賀へ行くことにしたのでした。余談ですがいつか「きちんとしたアロハシャツ」も欲しいと思っています。着道楽の名残り……。(今はプライオリティーが旅>着だが昔は逆だった。)
そして「ちゃんとしたスカジャン」を買うべくいろいろ下調べをし(そもそもちゃんとしたスカジャンとはとかどこで買えるのかとか)、好きな図案と布地・サイズなどでセミオーダーができるのが良いなと思い、プリンス商会に行くことにしました。
「横振りミシン」で刺繍されたきちんとしたスカジャンを買うのです。
横振り刺繍についてはこのへんが分かりやすい。
わたしの思う「きちんとしたスカジャン」はこの横振り刺繍の施されたスカジャンなのですが、スカジャン自体は元々日本に駐留したアメリカ軍兵士がお土産に買い求めたのが始まりだそうで、スカジャンの本場は横須賀ですが、実際生産などは群馬県の職人さんのいる工場で担っていたりもしたそうな。なので、群馬県のメーカーさんでもわたしの思うような「きちんとしたスカジャン」を作っているところはあります。通販もしてたり。
が、わたしはみーはーなので横須賀へ買いに行きます。
2.横須賀の街で路頭に迷う
はい、そんなワケで横須賀・どぶ板通り。
元々は通りの中央にドブ川(しかし平成っ子にドブ川と言う名称は通じるのか。今ドブ川って感じの川見ないですよね。良いことですが。)があったのを、往来が増えてふたをしたことからそう呼ばれるようになったそうです。
詳しくはどぶ板通り商店街のホームページなどにも載っています。
横須賀初めて来ましたが思ったより外国っぽくてびっくりしました。どこが外国っぽいかと言うと、カフェとかバーの店先に出してる置き看板が英語オンリーだったりしたところです。(外国っぽさの基準がチョロい。)
しかし、なんか外が薄暗いですね。
・意外と横須賀遠かった(ホテルは浅草)
・昼ご飯の後ホテルに戻ったらなんか出掛けるのダルくなった(よくある)
などの諸事情により、わたしが横須賀にたどり着いたのは17時過ぎでした。
遅いよ!でも、Googleマップによればプリンス商会の営業時間は19時までなのでよゆ……
閉まってました。
おまえは今まで何回Google先生にだまされた!?この後に及んでなぜGoogle先生を信じた!?海外じゃないし(その上有名店だし)と思って油断してた!!!
と言うわけで2時間くらいかけて横須賀まで来たのに完全に路頭に迷う。こうなったら安い買い物でもないし引き返す勇気も重要なのですが、小物のわたしにそんな勇気はありませんでした。
3.ファースト商会へ行く
ここまで来たから!買うの!!モードだったわたしは、もう一軒気になっていたファースト商会へ赴くことにしました。
開いてました。
だがひとつ問題があります。こちらはフルオーダーで有名なお店。
でもまあお店にある見本から選べば……?と思い入ってみたものの、
見本あんまりねえええええ
高齢のご店主曰くどんどん売れるので見本を作る暇もないそう。ぜんぜんないことはないんですが、こうピンとくる図案がない……。
スカジャンを買いに来ました……と意図を伝えたものの、どうもこうも決めかねているわたしにご店主は今まで注文で作った商品のアルバムなど見せてくれていろいろ説明をしてくれました。最近はスマホでネットの画像などを見せてオーダーしにくる人が多いそうです。そ、それはギリギリでアウトのやつなんでは……とうっすら思いましたが、深入りはしないことにしました。
お値段は刺繍の大きさなどにもよるけれど、フルオーダーでも背中・胸の刺繍で四万円で、引き取りに来れないようならそれに送料がプラスとのこと。
フルオーダーでそのお値段は魅力的ですが、なにぶんノープラン。
無です。無。かと言って今適当に決められるものでもないです。
しかし、検討してまた来ます〜と言う気軽な距離でもないのです。
そこでご店主から魅力的な提案が。
「デザインは後で送ってくれたのでもいいよ。」
それだァァァァァ!!!!!
4.注文だけして帰る
そうします!と即決のわたしにご店主からは若干、えっほんとにと言う反応が感じられましたが、デザインは後で郵送してくれれば良いとのことで注文して帰ることにしました。
いきなり現れて買って帰る人は珍しいのかもしれません。
カードが使えないとのことなので、ダッシュでゆうちょのATMへ行き現金を持参。
さて注文です。刺繍の図案は別としてそれ以外は実物見て決めときたい。
色はなんとなくグリーンとベージュにしようと思っていたのですが、店内にある緑はどれもいまいち違うな〜と言う感じ。しかしきちんとした布地の見本もあるワケではなさそう。
普段はもっと仕上がってる見本があるんでしょうね……。
雑誌(pen)に載ったので(イヤ今までも何回も載ってると思うけど)注文が増えているそう。
……その雑誌見ました。
なんとか店にいくつかあった端切れから好みの色を見つけることができました。
ほんとは倉庫にちゃんと布地の見本とかあるみたいなので、きちんとオーダーしたい人は事前にちゃんと連絡してから行くといいと思う!
そして刺繍以外の色合わせなどを相談してこんな感じで決定。
ご店主さん、慣れた手つきでレポートパッドに書き入れ、裏側にわたしが自分で住所氏名連絡先を記入して注文完了。
ご店主の勧めでキルティング(綿入り)にしました。この方があったかくて長く着れるよっておっしゃるので。さてお支払いと言う段になって、
「学生さん?」
と言われ危うく膝から崩れ落ちるところでした。なんとか、
「……えっイヤ働いてます」
とだけ答えました。流石に
「アラフォーです」
と本当のことは言えませんでした。おだてても何も出ないぜ……?
後で知ったのですが、こちらのご店主さん80台だったそうで(見えない!)、そらかような人生の先輩から見ればアラフォーも学生も似たようなもんなんかなと……。
こうして「ついに買ったった」そして「オリジナルのスカジャンを作るぜ」と言う高揚感とともに横須賀の街を後にしたK子なのでした。
つづきはこちら!